Webサイト分析ツールのノウハウ ~第8回:Google Analyticsの活用

2018年09月18日

Google Analyticsとは

Google AnalyticsはGoogleが提供している無料のアクセス解析ツールです。Webサイトを訪れる人のユーザ属性、訪問経路(どこからサイトへやって来たのか)、サイト内での行動等の様々なデータを記録し、その傾向をグラフや表を含むレポート形式で表示します。Webサイトの運営者は、レポートからサイトの現状を把握し、分析することでサイトの強みや課題を知る手がかりを得ることができます。

アクセス解析をはじめるためには

Google Analyticsの設定は3ステップではじめられます。
  • まず最初にGoogleアカウントを作成しましょう。
  • 次にGoogle Analyticsアカウントを作成します。解析したいサイトのURLなどを入力してトラッキングコードと呼ばれる追跡のためのタグを取得します。
  • 最後にWebサイトページのHTMLにトラッキングコードを設置して、これが読み込まれることでGoogle Analyticsによるデータ計測がはじまります。
 

豊富なレポート機能

Google Analyticsホームレポート画面(一部)

GA_home1

Google Analyticsを開くと、まずホームレポートが表示されます。ホームレポートでは、リアルタイムでのユーザ状況や訪問者数、ページビュー数の推移、アクセス地域などの概要を一目で確認できます。ホームレポートの他、以下5種類のレポート群が用意されています。

レポート群説明表

 

レポートの読み取り方

Google Analyticsのレポートは、ディメンジョンと指標の組み合わせで作成されています。ディメンジョンとは、分析の軸・切り口となる項目であり、分析対象をグループ化する単位になります。例えば『デバイスごとの直帰率』を分析する場合、デバイスがディメンジョンであり、訪問者全体をデバイスでグループ化します。直帰率は指標になります。ディメンジョンの追加・変更や指標の入れ替えをおこなうことで、データを様々な角度から分析できます。

レポート画面①

極端な例ですが、上記のモバイルレポートではmobileからサイトにアクセスしてきたユーザの直帰率が100%であり、Webサイト内の最初の1ページ目で離脱しているため、コンテンツが見づらい、そもそもモバイル対応していない事が考えられます。

レポート画面②

また、2つの指標を同時にグラフ表示して傾向を比較したり、指標の推移を確認したい場合は、折れ線グラフの対象期間を日単位/週単位/月単位に切り替えて短期~中長期の傾向を見ることもできます。  

まとめ

Google Analyticsが提供するデータは、サイトにおける訪問者の行動記録そのものであり、Webマーケティングには欠かせない情報です。Google Analyticsは、Webサイトの現状把握、その先の継続的な改善活動をおこなうにあたって非常に有益なツールなので、ぜひ使ってみてください。