事業承継

■事業承継と会社設立
　父の高齢化に伴い、長男が父の個人事業を引き継ぐことになったが、今後ビジネスを拡大していくうえで、会社組織にした方が対外的な信用が高まり、取引を拡大しやすいという長男の希望があった。そこで、会社の設立方法、個人事業で保有していた資産の移転方法、税務署等への各種の届出の提出方法等を指導した。事業の承継は順調に進み、事業も拡大してきている。（小金井市・卸売業）

・事業承継のポイント
　会社の設立方法
　資産の移転方法
　各種の届出

■父の死亡に伴う事業承継と事業の整理
　父は長年小売業を経営してきたが、近年は近隣のスーパー等の進出もあり、赤字が続いている状態であった。父の死亡に伴い長男が事業を承継することとなったが、多額の借入金の処理をどうするか、赤字の店舗経営をどうするかなど、難問山積みの状態であった。そこで、まず赤字の店舗経営は先の見通しが立たないので畳むことにして、従来から行ってきた学校等への卸事業に力を入れることとした。同時に、スーパーが近所にない郊外地域へ移動車販売を始めることとした。また、借入金については、一部親族の援助を受けて返済するとともに、コロナ融資を活用して返済期間を延ばすことが出来た。これにより、事業は黒字化し、借入金の返済も無理なく行えるようになった。

・事業承継のポイント
　赤字事業の整理
　借入金の処理
　新規事業の検討