Webサイト分析ツールのノウハウ ~第4回:Google Trendsの活用~

2018年06月07日

検索傾向を確認できる「Google Trends」

キーワード分析に使える無料ツールの「Google Trends」を紹介します。https://trends.google.co.jp/trends/

サービス概要

Google Trendsは、Googleで検索された検索回数の傾向を確認できるサービスです。

私たちは普段、なにげなくパソコンやスマートフォンを使って検索していますが、Googleではその検索内容を収集していて、このようなサービスに活用しています。なおGoogle Trendsでは、検索回数の実数は開示されません。しかし、時系列などの一定範囲内で最大値を100とした場合の相対値が開示されており、傾向を知ることができます。

Google Trendsは、上記URLにアクセスするだけで無料で利用できます。一部機能を除きログインも不要です。

「調べる」機能で検索傾向を確認

実際の画面を使って説明します。(画面は執筆時点のものです)

「扇風機」の検索傾向

画像は、「扇風機」という検索ワードの検索傾向を表したものです。

  • 上部の①が、時系列の検索数です。期間中で最大の検索ボリュームを100として相対表示しています。多くの検索が夏前に集中しており、時期によって検索傾向がハッキリしています。
  • 中央部の②が、地域ごとの検索割合です。該当ワードを検索している割合(該当ワードの検索/全体の検索)の最も高い地域を100として、他の地域を相対値で表しています。
  • 下部の③が、関連トピックや関連キーワードで、扇風機と一緒に検索されている検索ワードなどを表しています。

検索傾向をもとに、逆算していつ頃Webに公開すべきか、また、他にどのようなキーワードを盛り込んで記事を投稿すればよいか参考にするとよいでしょう。

複数の検索結果の傾向を比較

前述の「調べる」機能では、複数の検索結果の傾向を比較することもできます。

「iPhone」と「Android」の直近5年間の検索傾向

画像は、「iPhone」と「Android」というキーワードの、直近5年間の検索傾向を比較したものです。概ね「iPhone」の方が検索回数は多く、「Android」の検索回数は長期的に右肩下がりの傾向にあることが分かります。 比較をすることで、複数あるキーワードの候補のうちどれを使ったらよいか迷うような場面で、判断の助けになるかと思います。世間の人が何に興味を持っているかといった、簡単な市場調査にも使えそうですね。

「急上昇ワード検索」機能で、現在の世間の興味を確認

「急上昇ワード検索」機能では、過去24時間で大幅に増えた検索ワードが表示されます。また、「急上昇ワード」をメールで定期的に通知してくれる機能や、指定した任意の語句について検索回数が大幅に増加したときにメールで通知してくれる機能もあります。自社の強みや特徴と関連している事柄が世の中で話題になっているときに、それをテーマにブログなどの記事を書く、といった使い方が可能です。

無料で使うことのできるツールですので、ぜひ実際に手を動かして使用してみてください。

連載

第1回:はじめに
第2回:キーワード分析
第3回:キーワードプランナーの活用