Webサイト分析ツールのノウハウ ~第10回:SEO対策

2019年05月10日
 

■SEO対策とは

SEO対策とは「検索エンジン最適化」への対策です。Yahoo!、Googleなどの検索エンジンを使用した際、自分のWebサイトが上位に表示されるようにして閲覧数を増やすための取組を指します  

■SEO対策が必要な理由

多くのユーザーはインターネットで知りたい情報を探そうとすると、直接URLを入力するのではなく、検索エンジンを使用します。この際、店舗名、ブランド名等の固有名詞で検索をするケースは既に知名度が高い事業者に限られています。多くのユーザーは、必要とする商品やサービスなどのキーワードで検索し、上部に表示されたWebサイトから順にそのWebサイトの内容を確認していきます。そのため、検索エンジンの上部に表示されることで、Webサイトの閲覧数を増やすことができます。反対に良い内容のWebサイトであっても、検索エンジンの上部に表示されないサイトは閲覧される機会が少なくなります。 自社のWebサイトを多くの人に見てもらいたい、という思いからSEO対策に取組む企業は多いですが、競争の激しい業界のサイトにおいて、検索エンジンで上位を維持することは困難です。  

■キーワード選定は重要

Webサイトを作成する目的は集客ですので、まずは自社や商品・サービスを特徴づけて消費者に訴求する必要があります。地域や特徴のある商品、強みなどを分析する必要があり、それに沿った検索キーワードを選定します。  

■SEO対策の留意点

□閲覧数を増やす目的は達成できるか

特徴のあるニッチな商品を扱う場合、競争が少ないため、上位に表示させることは容易であり、SEO対策の上では有利です。一方で、誰もが検索しないキーワードで上位になれたことを確認できたとしても、SEO対策上では好ましい状態にはなりますが、本来の目的である閲覧数を増やすことはできません。 Webサイトが検索エンジンで閲覧されやすくなるには、検索されやすくかつ競争が少ないキーワードを検討する必要性があります。

□有料広告も可能だが採算性が期待できるか

有料広告などを使用して、自社サイトを上部に表示させることは可能ですが、容易に解約できない業者もあり、費用対効果を検討する必要があります。また検索エンジン側も上位に表示させる基準・方針を都度変えている場合もありますので、その業者のやり方も有効であり続けるとは言えません。

以上のことから、極力コストをかけない方法で、SEO対策を強化する方法を考える必要があります。 次回の投稿からは、ページごとの検索順位やキーワードの出現頻度を表示させるSEOチェキ、複数キーワードごとの順位を出すGRCなど、自力でSEO対策を強化できるツールとその活用方法をご紹介します。