Webサイト分析ツールのノウハウ ~第11回:GRCの活用法

2019年05月13日

検索順位を調査・記録できる「GRC」

SEO対策に活用できるWindows向けソフト「GRC」を紹介します。http://seopro.jp/grc/  

ソフトウェア概要

GRCは、検索ワードの順位を調査・記録できるソフトです。調査対象の検索エンジンはGoogle、Yahoo!、Bingです。さまざまな機能がありますが、今回は下記2つの機能を紹介します。

【機能1】自身のサイトの検索順位を調査する

【機能2】指定した検索ワードの検索上位のサイトを調査する

このソフトの優れている点は、調査結果を日別に記録でき、あとから時系列に閲覧・分析しやすいことです。(画面は執筆時点のものです)

grc2

利用するには

GRCは、Windowsパソコンにインストールして使用します。インストールするには、公式サイトのページ http://seopro.jp/grc/download  からファイルをダウンロードし、あとは指示にそって操作を進めます。

GRCは無料から利用できます。無料版はチェックできるURL数や検索ワードの数に制限がありますが、使いかたを試すだけであれば無料版で十分でしょう。より多くのURLや検索ワードをチェックしたい場合は、ライセンス版(有料)が必要になります。

【機能1】自身のサイトの検索順位を調査する

デジタル・マーケティング研究会のサイトを分析する場合を例にとり、実際の画面を使って説明します。

メニューから「編集→新規項目追加」と進むと、項目追加ダイアログが表示されます(下記)。画面に沿って、自身のサイトのURLと、ユーザーが検索していると思われる検索ワードを入力します。これで調査の下準備は終了です。

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毎日の作業は、メニューから「実行→順位チェック実行」を選ぶだけ。これで、指定した検索ワードでの検索順位を測定してくれます。順位の推移はグラフで視覚的に表示されるので、上がっているか下がっているか、傾向も一目瞭然ですね。

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この機能の用途として、SEO対策の一環でサイトを改善した際、施策の効果が挙がっているか確認するときに活用できます。また、検索順位がだんだん下がり始めた……といった事象も、早く気づいて対処できそうです。

【機能2】検索上位のサイトを調査する

GRCでは、機能1で選んだ自身のサイトだけではなく、おなじ検索ワードで検索順位が上位のサイトを、一覧で取得できます。機能1とは別の検索ワードの例になりますが、「Webサイト分析」という検索ワードで検索結果が100位以内に入っているサイトを取得する方法を説明します。

事前準備として、「Webサイト分析」の行をアクティブにした状態で、メニューから「編集→調査項目の追加→上位100追跡項目」を選んで、調査項目として追加します。

上記の準備をしておくことで、「機能1」の順位チェックの実行時に、検索結果100位以内のサイトまで一緒に調査してくれます。他社の検索順位の遷移もグラフで表示されますので、一目瞭然です。

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毎日起動してSEO対策を習慣化

このように、GRCは手軽に検索順位を調査・記録できます。検索順位などの数値は、普段から測定していないと改善することも難しいと思います。必要に応じて毎日測定して、SEOへ意識を向けることを習慣化できるとよいと思います。

無料で使うことができますので、ぜひ実際に手を動かして活用してみましょう。